Pythonには、データを格納するための主要なデータ構造として「リスト」と「タプル」があります。これらは似たような機能を持っていますが、いくつかの重要な違いがあります。この教材では、それぞれの特徴を理解し、どのように使い分けるかを学びます。
# リストの作成
fruits = ['apple', 'banana', 'cherry']
# 要素の追加
fruits.append('orange') # ['apple', 'banana', 'cherry', 'orange']
# 要素の削除
fruits.remove('banana') # ['apple', 'cherry', 'orange']
# 要素の変更
fruits[1] = 'kiwi' # ['apple', 'kiwi', 'orange']
# リストの表示
print(fruits)
append()
メソッドを使ってリストの末尾に要素を追加します。remove()
メソッドで特定の要素を削除します。# タプルの作成
coordinates = (10.0, 20.0)
# タプルの要素へのアクセス
x = coordinates[0] # x = 10.0
y = coordinates[1] # y = 20.0
# タプルの表示
print(coordinates)
()
で囲むことで作成します。リストとタプルはそれぞれ特性が異なるため、適切に使い分けることが重要です。
# リストを使った例
shopping_list = ['milk', 'bread', 'eggs']
shopping_list.append('butter') # 更新可能
print("Shopping List:", shopping_list)
# タプルを使った例
dimensions = (1920, 1080)
# dimensions[0] = 1280 # これはエラーになります(不変)
print("Dimensions:", dimensions)
shopping_list
はリストで、要素を追加することが可能です。dimensions
はタプルで、要素を変更しようとするとエラーが発生します。リストとタプルは、どちらもPythonの重要なデータ構造ですが、それぞれの特性を理解し、適切な場面で使い分けることが重要です。リストは可変で更新が必要なデータに、タプルは不変で固定されたデータに使用することをお勧めします。