メモリリークは、プログラムが使用しなくなったメモリを解放せずに保持し続ける現象です。これにより、アプリケーションのパフォーマンスが低下したり、最終的にはクラッシュすることがあります。ここでは、Pythonにおけるメモリリークの検出方法について、具体的なサンプルコードを通じて学んでいきます。
tracemalloc
モジュールを使ったメモリトレースPythonには、tracemalloc
というモジュールがあり、メモリの割り当てを追跡することができます。これにより、どの部分のコードがメモリを消費しているかを特定できます。
import tracemalloc
def memory_leak():
leaky_list = []
for i in range(100000):
leaky_list.append({'index': i})
if __name__ == "__main__":
tracemalloc.start()
memory_leak()
snapshot = tracemalloc.take_snapshot()
top_stats = snapshot.statistics('lineno')
print("[ Top 1 memory usage ]")
for stat in top_stats[:1]:
print(stat)
tracemalloc
モジュールをインポートし、start()
メソッドを呼び出してメモリトレースを開始します。memory_leak
関数で、辞書のリストを生成し、意図的にメモリを消費します。take_snapshot()
メソッドを呼び出してメモリのスナップショットを取得し、statistics()
メソッドでメモリ使用量を行番号ごとに表示します。このコードを実行することで、どの行のコードが最もメモリを消費しているかを確認できます。
メモリリークは、プログラムのパフォーマンスに深刻な影響を与える可能性があります。tracemalloc
などのツールを活用して、メモリ使用量を監視し、問題のあるコードを特定することが重要です。これらのテクニックを駆使して、メモリリークを検出し、健全なアプリケーションを構築していきましょう。