リストへの要素追加と削除（append、insert、pop）

Pythonのリストは、データを格納するための非常に便利なデータ構造です。このセクションでは、リストに要素を追加したり削除したりする方法について学びます。具体的には、append、insert、popメソッドを使用します。

1. リストに要素を追加する

1.1 append メソッド

appendメソッドは、リストの末尾に新しい要素を追加します。

# リストの初期化
fruits = ['apple', 'banana', 'orange']

# 新しい要素を追加
fruits.append('grape')

# 結果の表示
print(fruits)

解説

上記のコードでは、最初に果物のリストを作成し、その後appendメソッドを使って'grape'をリストの末尾に追加しています。最後に、更新されたリストを表示すると、['apple', 'banana', 'orange', 'grape']と出力されます。

1.2 insert メソッド

insertメソッドは、指定したインデックスに要素を挿入します。指定したインデックスの前に新しい要素が追加されます。

# リストの初期化
fruits = ['apple', 'banana', 'orange']

# インデックス1に新しい要素を追加
fruits.insert(1, 'mango')

# 結果の表示
print(fruits)

解説

このコードでは、insertメソッドを使ってインデックス1の位置に'mango'を挿入しています。リストは['apple', 'mango', 'banana', 'orange']となります。

2. リストから要素を削除する

2.1 pop メソッド

popメソッドは、指定したインデックスの要素を削除し、その要素を返します。インデックスを指定しない場合は、リストの末尾の要素が削除されます。

# リストの初期化
fruits = ['apple', 'banana', 'orange', 'grape']

# 最後の要素を削除
last_fruit = fruits.pop()

# 結果の表示
print(f'削除された果物: {last_fruit}')
print(f'更新されたリスト: {fruits}')

解説

このコードでは、popメソッドを使ってリストの最後の要素を削除し、その削除された要素をlast_fruitに格納しています。出力は、削除された果物と更新されたリストを表示します。結果は、削除された果物: grapeと更新されたリスト: ['apple', 'banana', 'orange']となります。

2.2 インデックスを指定して要素を削除

特定のインデックスの要素を削除する場合は、インデックスを指定してpopメソッドを呼び出すことができます。

# リストの初期化
fruits = ['apple', 'banana', 'orange']

# インデックス1の要素を削除
removed_fruit = fruits.pop(1)

# 結果の表示
print(f'削除された果物: {removed_fruit}')
print(f'更新されたリスト: {fruits}')

解説

このコードでは、インデックス1の要素（'banana'）を削除しています。出力は、削除された果物: bananaと更新されたリスト: ['apple', 'orange']となります。

まとめ

• appendメソッドはリストの末尾に要素を追加します。
• insertメソッドは指定したインデックスに要素を挿入します。
• popメソッドは指定したインデックスの要素を削除し、その要素を返します。

これらのメソッドを使いこなすことで、リストの操作がより柔軟に行えるようになります。次のセクションでは、リストのインデックスやスライスについて学びましょう。