Pythonにはデータを格納するためのさまざまなデータ構造がありますが、リストとタプルは最もよく使われる2つです。これらは似たような点もありますが、重要な違いもあります。この教材では、タプルとリストの違いについて詳しく学んでいきましょう。
以下にリストとタプルの基本的な操作を示します。
# リストの作成
my_list = [1, 2, 3]
print("リスト:", my_list)
# 要素の追加
my_list.append(4)
print("追加後のリスト:", my_list)
# 要素の削除
my_list.pop(0) # インデックス0の要素を削除
print("削除後のリスト:", my_list)
my_list
というリストを作成し、初期値として1, 2, 3
を持っています。append
メソッドを使って、リストの末尾に4
を追加しています。pop
メソッドを使って、インデックス0
(最初の要素)を削除しています。# タプルの作成
my_tuple = (1, 2, 3)
print("タプル:", my_tuple)
# タプルはイミュータブルなので、以下の行はエラーになります
# my_tuple[0] = 10 # TypeError: 'tuple' object does not support item assignment
my_tuple
というタプルを作成し、初期値として1, 2, 3
を持っています。リストとタプルは似ていますが、ミュータブル性と用途において重要な違いがあります。リストは柔軟性が求められるデータに対して、タプルは固定されたデータを扱う際に適しています。データの特性に応じて、適切なデータ構造を選択することが重要です。