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変数の定義と命名規則

Pythonでは、変数を使ってデータを保存し、操作することができます。このセクションでは、変数の定義方法と命名規則について学びます。

1. 変数の定義

変数は、データを格納するための名前付きの場所です。Pythonでは、=(代入演算子)を使用して変数に値を割り当てます。

サンプルコード

# 変数の定義
age = 25
name = "Alice"
is_student = True

# 変数の出力
print("Name:", name)
print("Age:", age)
print("Is Student:", is_student)

解説

  • agenameis_studentは変数です。
  • ageには整数値25を、nameには文字列"Alice"を、is_studentにはブール値Trueを割り当てています。
  • print関数を使って、変数の内容を出力しています。

2. 変数の命名規則

Pythonでは、変数名を定義する際にいくつかのルールとベストプラクティスがあります。

2.1 ルール

  1. 使用できる文字: 変数名はアルファベット(大文字・小文字)、数字、アンダースコア(_)を使用できますが、数字で始めることはできません。
  2. 大文字と小文字の区別: Pythonでは、ageAgeは異なる変数として扱われます。
  3. 予約語の使用禁止: Pythonの予約語(if, for, whileなど)は変数名として使用できません。

2.2 ベストプラクティス

  • 意味のある名前をつける: 変数名は、その変数が何を表すのかを示すようにしましょう。
  • 例: student_nametotal_price
  • スネークケースを使用する: 複数の単語からなる変数名は、アンダースコアで区切ることが一般的です。
  • 例: first_namelast_name
  • 短すぎないようにする: 変数名は簡潔であるべきですが、あまりにも短すぎると意味が不明になります。
  • 例: xyは避け、widthheightのように具体的な名前を使うことが望ましいです。

サンプルコード

# 変数の命名例
first_name = "Bob"
last_name = "Smith"
user_age = 30
total_cost = 100.50

# 変数を使った出力
print("User Name:", first_name, last_name)
print("User Age:", user_age)
print("Total Cost:", total_cost)

解説

  • ここでは、first_namelast_nameuser_agetotal_costという意味のある名前の変数を定義しています。
  • それぞれの変数名は、何を表しているのかが一目でわかるように工夫されています。
  • 最後に、これらの変数を使って情報を出力しています。

3. 変数の再代入

Pythonでは、変数に新しい値を再代入することもできます。

サンプルコード

# 変数の初期化
score = 10
print("Initial Score:", score)

# 変数の再代入
score = 20
print("Updated Score:", score)

解説

  • scoreという変数に初期値10を設定し、その後20に再代入しています。
  • 再代入後、変数の内容を出力すると、更新された値が表示されます。

4. 変数の削除

Pythonでは、del文を使って変数を削除することもできます。

サンプルコード

# 変数の定義
temp = 30
print("Temperature:", temp)

# 変数の削除
del temp

# 変数を削除後に出力を試みる(エラーが発生します)
# print("Deleted Temperature:", temp)  # これはエラーになります

解説

  • tempという変数に値30を設定し、次にdelを使ってその変数を削除しています。
  • 削除後にtempを出力しようとすると、エラーが発生します。これは、tempが存在しないためです。

これで、Pythonにおける変数の定義と命名規則についての基本を学びました。次のセクションでは、データ型の基本について学びましょう。

出力結果: