標準入力（input関数）

Pythonでは、ユーザーからの入力を受け取るためにinput関数を使用します。この教材では、input関数の基本的な使い方や注意点を学び、実際にサンプルコードを通じて理解を深めていきましょう。

input関数の基本

input関数は、ユーザーからの入力を文字列として取得します。基本的な構文は以下の通りです。

user_input = input("メッセージを表示します: ")

ここで、"メッセージを表示します: "は、ユーザーに表示されるプロンプトです。ユーザーが入力した内容は、user_input変数に格納されます。

サンプルコード 1: 基本的な使用法

以下のコードは、ユーザーから名前を入力してもらい、その名前を表示するプログラムです。

# ユーザーに名前を尋ねる
name = input("あなたの名前を入力してください: ")

# 入力された名前を表示する
print("こんにちは、" + name + "さん！")

説明

1. input関数が呼び出され、ユーザーに「あなたの名前を入力してください: 」というメッセージが表示されます。
2. ユーザーが名前を入力すると、その値がname変数に格納されます。
3. print関数を使用して、挨拶のメッセージが表示されます。

サンプルコード 2: 数値の入力

input関数は常に文字列を返すため、数値を操作する場合は型変換が必要です。次のコードでは、ユーザーから2つの数値を入力してもらい、その合計を計算します。

# ユーザーに2つの数値を尋ねる
num1 = input("1つ目の数値を入力してください: ")
num2 = input("2つ目の数値を入力してください: ")

# 入力された文字列を整数に変換
num1 = int(num1)
num2 = int(num2)

# 合計を計算
total = num1 + num2

# 合計を表示
print("合計は: " + str(total))

説明

1. input関数を使って、2つの数値をユーザーから受け取ります。
2. 入力された文字列をint関数を使用して整数に変換します。
3. 2つの数値を加算し、結果をtotal変数に格納します。
4. print関数を使用して合計を表示しますが、totalは整数なので、str関数で文字列に変換しています。

注意点

• input関数は、ユーザーが入力を完了するまでプログラムの実行を停止します。
• 入力された値は常に文字列として返されるため、数値として使用する場合は適切な型変換が必要です。

まとめ

• input関数を使用することで、ユーザーからの入力を簡単に受け取ることができます。
• ユーザーが入力した内容は文字列として返されるため、必要に応じて型変換を行うことが重要です。

この教材を通じて、input関数の使い方を理解し、実際のプログラムに応用できるようになりましょう。次のステップでは、標準出力について学びます。