Pythonでは、データを扱うために様々なデータ型が用意されています。この教材では、数値、文字列、ブール型の基本について学びます。
Pythonには主に2種類の数値型があります:整数(int)と浮動小数点数(float)です。
整数は、小数点を含まない数値です。正の数、負の数、ゼロが含まれます。
# 整数の定義
a = 10
b = -5
c = 0
# 整数の演算
sum_ab = a + b
product_ab = a * b
print("a + b =", sum_ab)
print("a * b =", product_ab)
a
, b
, c
は整数型の変数です。sum_ab
はa
とb
の和を計算します。product_ab
はa
とb
の積を計算します。print
関数で結果を表示します。浮動小数点数は、小数点を含む数値です。
# 浮動小数点数の定義
x = 10.5
y = -3.14
# 浮動小数点数の演算
div_xy = x / y
square_x = x ** 2
print("x / y =", div_xy)
print("xの二乗 =", square_x)
x
およびy
は浮動小数点数型の変数です。div_xy
はx
をy
で割った結果を計算します。square_x
はx
の二乗を計算します。print
関数で表示します。文字列は、文字の集合であり、シングルクォート(')またはダブルクォート(")で囲みます。
# 文字列の定義
greeting = "Hello, World!"
name = 'Python'
# 文字列の操作
combined = greeting + " My name is " + name
length = len(greeting)
print(combined)
print("文字列の長さ:", length)
greeting
とname
は文字列型の変数です。combined
は2つの文字列を結合します。len
関数を使ってgreeting
の長さを計算します。文字列内で特別な文字を表すために、エスケープシーケンスを使用します。
# エスケープシーケンスの使用例
escaped_string = "He said, \"Python is great!\"\nLet's learn it together."
print(escaped_string)
\"
はダブルクォートを文字列内に含めるためのエスケープシーケンスです。\n
は改行を示します。print
関数で結果を表示します。ブール型は、真(True)または偽(False)を表すデータ型です。条件分岐や論理演算に使用されます。
# ブール型の定義
is_python_fun = True
is_sunny = False
# ブール型の演算
and_result = is_python_fun and is_sunny
or_result = is_python_fun or is_sunny
print("Pythonは楽しいかつ晴れている:", and_result)
print("Pythonは楽しいまたは晴れている:", or_result)
is_python_fun
とis_sunny
はブール型の変数です。and_result
は両方が真であるかどうかを計算します。or_result
はどちらかが真であるかどうかを計算します。この教材では、Pythonの基本的なデータ型である数値、文字列、ブール型について学びました。それぞれのデータ型の特徴と操作方法を理解することで、Pythonプログラミングの基礎を固めることができます。次のステップでは、型変換や型の確認方法について学びましょう。