Pythonでは、if
文を使って条件に応じた処理を実行できます。しかし、複数の条件を評価したい場合、elif
(else ifの略)とelse
を使用することで、より複雑な条件分岐を簡潔に記述できます。この教材では、elif
とelse
を使った条件分岐の方法を学び、実際にサンプルコードを使って理解を深めましょう。
if
、elif
、else
を使った条件分岐の基本的な構文は以下の通りです。
if 条件1:
# 条件1がTrueの時に実行されるコード
elif 条件2:
# 条件2がTrueの時に実行されるコード
else:
# どの条件もTrueでない時に実行されるコード
ここでは、学生の成績を評価するプログラムを作成します。成績に応じて、A、B、C、D、Fの評価を行います。
# 成績を入力
score = int(input("成績を入力してください(0〜100): "))
# 評価の判定
if score >= 90:
grade = 'A'
elif score >= 80:
grade = 'B'
elif score >= 70:
grade = 'C'
elif score >= 60:
grade = 'D'
else:
grade = 'F'
print(f"あなたの評価は: {grade}")
score = int(input("成績を入力してください(0〜100): "))
ユーザーから成績を入力させ、それを整数に変換してscore
に代入します。
if score >= 90:
入力された成績が90以上であれば、評価を'A'に設定します。
elif score >= 80:
もし成績が80以上であれば、評価を'B'に設定します。
elif score >= 70:
同様に、70以上であれば評価を'C'に設定します。
elif score >= 60:
60以上であれば評価を'D'に設定します。
else:
それ以外の場合(60未満)は、評価を'F'に設定します。
print(f"あなたの評価は: {grade}")
このプログラムを実行すると、ユーザーが入力した成績に応じて適切な評価が表示されます。
次に、あなた自身でelif
とelse
を使ったプログラムを作成してみましょう。以下の条件に基づいて、温度に応じた服装を提案するプログラムを作成してください。
# 温度を入力
temperature = int(input("気温を入力してください(度): "))
# 服装の提案
if temperature >= 30:
outfit = '短パンとTシャツ'
elif temperature >= 20:
outfit = '半袖シャツとジーンズ'
elif temperature >= 10:
outfit = '長袖シャツとジャケット'
else:
outfit = 'コートを着る'
print(f"おすすめの服装は: {outfit}")
このプログラムは、ユーザーが入力した気温に基づいて、適切な服装を提案します。条件分岐を利用することで、さまざまな温度に応じた処理を簡潔に記述しています。
elif
とelse
を使うことで、複数の条件を効率的に処理することができます。条件分岐を活用することで、プログラムの柔軟性が向上し、ユーザーの入力に応じた適切な反応を実装することが可能になります。次のステップとして、条件のネストやループなど、さらに複雑な構造を学んでいきましょう。