whileループの基本

Pythonにおけるwhileループは、指定した条件がTrueである限り、繰り返し処理を実行するための構文です。このセクションでは、whileループの基本的な使い方と、簡単なサンプルコードを通じてその仕組みを理解していきましょう。

1. whileループの基本構文

whileループの基本的な構文は以下の通りです。

while 条件:
    # 繰り返し実行する処理

この構文では、条件がTrueである限り、インデントされた処理が繰り返し実行されます。

2. サンプルコード

次に、簡単な例を見てみましょう。この例では、カウンターを使って1から5までの数字を出力します。

counter = 1  # カウンターを1で初期化

while counter <= 5:  # 条件：カウンターが5以下の間
    print(counter)  # 現在のカウンターを出力
    counter += 1  # カウンターを1増やす

コードの解説

1. 初期化: counterという変数を1で初期化します。
2. 条件判定: while文の条件部分では、counterが5以下であるかをチェックします。
3. 処理の実行: 条件がTrueである限り、print(counter)で現在のカウンターの値を出力します。
4. カウンターの増加: counter += 1によって、カウンターの値を1増やします。この操作がないと、無限ループに陥ります。

このプログラムを実行すると、次のような出力が得られます。

1
2
3
4
5

3. 無限ループの注意点

whileループを使用する際に注意が必要なのが、無限ループです。以下のようなコードは、条件が常にTrueであるため、無限に繰り返し処理が行われます。

while True:
    print("このメッセージは無限に表示されます！")

このコードは、プログラムを終了しない限り、永遠に"このメッセージは無限に表示されます！"を出力し続けます。無限ループを避けるためには、必ず条件を適切に設定し、ループ内で条件がFalseに変わるような処理を行うことが重要です。

4. whileループの実践

次に、ユーザーからの入力を受け取って、特定の条件に基づいてループを実行する例を見てみましょう。

number = 0  # 初期値を設定

while number != 5:  # ユーザーが5を入力するまでループ
    number = int(input("5を入力してください: "))  # ユーザーからの入力を取得
    print(f"あなたが入力した数は: {number}")

print("正しい数を入力しました！")

コードの解説

1. 初期化: numberを0で初期化します。
2. 条件判定: ユーザーが5を入力するまでループを続けます。
3. ユーザー入力: input()関数を使って、ユーザーからの入力を受け取ります。この際、入力された値を整数に変換します。
4. 出力: 入力された数を表示します。
5. ループの終了: ユーザーが5を入力すると、条件がFalseとなり、ループを抜けます。

このプログラムを実行すると、ユーザーが5を入力するまで繰り返しプロンプトが表示されます。

5. まとめ

今回のセクションでは、whileループの基本的な使い方を学びました。whileループは、特定の条件が満たされるまで繰り返す処理を簡単に実装できる強力な構文です。無限ループに注意しながら、様々なシナリオで活用してみましょう。次のセクションでは、forループの基本について学んでいきます。