Pythonでは、整数除算と剰余を扱うための演算子が用意されています。これらの演算子を使うことで、数値の計算をより効率的に行うことができます。ここでは、整数除算(//)と剰余(%)の使い方について学びます。
整数除算は、割り算を行った結果の商を整数として返します。小数点以下は切り捨てられます。
# 整数除算の例
numerator = 10
denominator = 3
result = numerator // denominator
print("整数除算の結果:", result)
このコードでは、10
を3
で割っています。通常の割り算であれば、10 / 3
の結果は3.333...
ですが、整数除算を使うことで小数点以下が切り捨てられ、3
が結果として返されます。
剰余は、割り算の結果の余りを返します。これは、ある数を別の数で割ったときに残る部分を示します。
# 剰余の例
numerator = 10
denominator = 3
remainder = numerator % denominator
print("剰余の結果:", remainder)
このコードでは、10
を3
で割ったときの余りを計算しています。10 / 3
の結果は3
で、余りは1
なので、remainder
には1
が代入され、結果として出力されます。
整数除算と剰余を組み合わせて使うことで、より複雑な計算が可能になります。たとえば、特定の数が偶数か奇数かを判断することができます。
# 偶数か奇数かを判断する
number = 10
if number % 2 == 0:
print(number, "は偶数です。")
else:
print(number, "は奇数です。")
このコードでは、number
が10
の場合に偶数か奇数かを判断しています。number % 2
が0
であれば偶数と判断され、10 は偶数です。
と出力されます。逆に、number
が11
であれば、1
が返され、11 は奇数です。
と出力されます。
25 // 4
の結果を出力してみましょう。25 % 4
の結果を出力してみましょう。# 1. 整数除算
print("25 // 4の結果:", 25 // 4)
# 2. 剰余
print("25 % 4の結果:", 25 % 4)
# 3. 偶数か奇数かを判断するプログラム
number = int(input("整数を入力してください: "))
if number % 2 == 0:
print(number, "は偶数です。")
else:
print(number, "は奇数です。")
これらの演算子を使いこなすことで、Pythonでの数値計算がさらに便利になります。ぜひ、自分で試してみてください。