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複数条件の組み合わせ

Pythonでは、複数の条件を組み合わせて、より複雑な論理判断を行うことができます。これには、論理演算子(andornot)を使用します。この教材では、これらの演算子を使った条件の組み合わせについて学び、実際にコードを通じて理解を深めます。

論理演算子の概要

  • and: 両方の条件が真である場合に真を返します。
  • or: どちらか一方の条件が真であれば真を返します。
  • not: 条件が真であれば偽を、偽であれば真を返します。

サンプルコード1: and 演算子の使用

まずは、and演算子を使った例を見てみましょう。

age = 25
has_permission = True

if age >= 18 and has_permission:
    print("アクセスが許可されました。")
else:
    print("アクセスが拒否されました。")

コード解説

  1. 変数の定義: ageには25を、has_permissionにはTrueを代入しています。
  2. if文の条件: age >= 18(年齢が18歳以上である)かつhas_permission(許可がある)が両方とも真である場合、メッセージを表示します。
  3. else文: 条件が満たされない場合は、アクセスが拒否された旨を表示します。

このコードを実行すると、「アクセスが許可されました。」と表示されます。

サンプルコード2: or 演算子の使用

次に、or演算子を使った例を見てみましょう。

is_weekend = True
is_holiday = False

if is_weekend or is_holiday:
    print("今日はお休みです。")
else:
    print("今日は働かなければなりません。")

コード解説

  1. 変数の定義: is_weekendにはTrueis_holidayにはFalseを代入しています。
  2. if文の条件: is_weekend(週末である)またはis_holiday(休日である)のいずれかが真であれば、メッセージを表示します。
  3. else文: どちらも偽であれば、仕事をしなければならない旨を表示します。

このコードを実行すると、「今日はお休みです。」と表示されます。

サンプルコード3: not 演算子の使用

最後に、not演算子を使った例を見てみましょう。

is_raining = False

if not is_raining:
    print("外に出かけましょう!")
else:
    print("今日は家にいましょう。")

コード解説

  1. 変数の定義: is_rainingにはFalseを代入しています。
  2. if文の条件: not is_raining(雨が降っていない)が真であれば、外に出かけることを提案します。
  3. else文: 雨が降っている場合は、家にいることを提案します。

このコードを実行すると、「外に出かけましょう!」と表示されます。

複数条件の組み合わせ

条件を組み合わせて、より複雑な判断を行うことができます。以下は、andorを組み合わせた例です。

temperature = 30
is_sunny = True

if temperature > 25 and (is_sunny or temperature < 15):
    print("ビーチに行こう!")
else:
    print("今日はお家でのんびり。")

コード解説

  1. 変数の定義: temperatureには30を、is_sunnyにはTrueを代入しています。
  2. if文の条件: 温度が25度より高いかつ(is_sunnyが真または温度が15度未満である)という条件です。
  3. else文: どちらの条件も満たさない場合は、家でのんびりすることを提案します。

このコードを実行すると、「ビーチに行こう!」と表示されます。

まとめ

  • 論理演算子を使うことで、複数の条件を組み合わせて複雑な判断が可能になります。
  • andornotの使い方を理解することで、より柔軟なコードを書くことができます。

次のステップでは、これらの条件を使った実践的な問題にチャレンジしてみましょう。

出力結果: