演算子の優先順位は、複数の演算子が含まれる式を評価する際に、どの演算子を先に実行するかを決定するルールです。Pythonでは、演算子の優先順位が定義されており、これに従って計算が行われます。この教材では、演算子の優先順位について詳しく学び、サンプルコードを通じて理解を深めます。
演算子は、優先順位の高いものから低いものへと次のように分類されます。
()
**
+x
, -x
*
, /
, %
, //
+
, -
<
, <=
, >
, >=
, ==
, !=
not
, and
, or
=
, +=
, -=
, などこの順序に従って、Pythonは式を評価します。
まず、演算子の優先順位を確認するためのいくつかのサンプルコードを見てみましょう。
result = 3 + 5 * 2
print(result)
このコードは、加算と乗算を含む式です。乗算が加算よりも優先されるため、最初に 5 * 2
が計算され、その結果に 3
が加算されます。
計算の流れは以下の通りです:
1. 5 * 2
を計算 → 10
2. 3 + 10
を計算 → 13
最終的な出力は 13
です。
result = (3 + 5) * 2
print(result)
このコードでは、括弧を使用して加算を先に計算させています。括弧内の計算が優先されるため、最初に 3 + 5
が計算され、その後 2
との乗算が行われます。
計算の流れは以下の通りです:
1. (3 + 5)
を計算 → 8
2. 8 * 2
を計算 → 16
最終的な出力は 16
です。
result = 3 + 5 * 2 ** 2 - (15 // 3)
print(result)
この式は複数の演算子を含んでおり、優先順位が重要になります。評価の順番は以下の通りです:
2 ** 2
→ 4
5 * 4
→ 20
15 // 3
→ 5
3 + 20
→ 23
23 - 5
→ 18
最終的な出力は 18
です。
演算子の優先順位を理解することは、正しい結果を得るために非常に重要です。特に、複雑な式や多くの演算子が含まれる場合は、優先順位を意識しないと意図しない結果になる可能性があります。
次に、演算子の優先順位に関する練習問題を解いて、理解を深めていきましょう。